F2 過去3年間のチャンピオンシップ上位者のポイント、表彰台登壇回数を調べてみた
現在F2ではレッドブル育成の角田裕毅選手が参加していて4位以内でチャンピオンシップを通過すればF1参加に必要なスーパーライセンス資格を取得できます。そこで今回は過去3年間のF2チャンピオンシップ上位4名の取得ポイントと表彰台回数をまとめてみました。
フィーチャーレースとスプリントレースを分けていませんがそこはご了承ください。
今年は...
(第9戦トスカーナGpを終えた時点)
ドライバー | 取得ポイント | 優勝 | 2位 | 3位 |
ミック シューマッハ | 161 | 1 | 2 | 5 |
カラム アイロット | 153 | 3 | 1 | 0 |
クリス チャンルンガー | 145 | 2 | 3 | 1 |
ロバート シュワルツマン | 140 | 3 | 1 | 1 |
角田 裕毅 (6位) | 123 | 2 | 1 | 1 |
2020年は12×2の合計24レースが開催予定です。第9戦トスカーナGp(18レース)を終えた時点で100ポイント以上取得した人は8人ですが、まだまだ増える可能性は大いにあります。200ポイント以上取得した人はまだいませんが、1位のミック シューマッハや、2位のカラム アイロットあたりがもしかしたら200ポイントを超えるかもしれません。
2019年
ドライバー | 取得ポイント | 優勝 | 2位 | 3位 | ラスト6レースの表彰台 |
ニック デ ブリース | 266 | 4 | 3 | 5 | 4 |
ニコラス ラティフィ | 214 | 4 | 3 | 1 | 2 |
ルカ ギオット | 207 | 4 | 5 | 0 | 3 |
セルジオ セッテカマラ | 204 | 2 | 2 | 4 | 2 |
2019年は11×2の合計22レースが開催されました。100ポイント以上取得した人は7人で7位の人は140Pでした。200ポイント以上取得した人は4人でした。
2018年
ドライバー | 取得ポイント | 優勝 | 2位 | 3位 | ラスト6レースの表彰台 |
ジョージ ラッセル | 287 | 7 | 3 | 1 | 3 |
ランド ノリス | 219 | 1 | 4 | 4 | 3 |
アレックス アルボン | 212 | 4 | 1 | 3 | 1 |
ニック デ ブリース | 202 | 3 | 2 | 1 | 1 |
2018年は12×2の合計24レースが開催されました。100ポイント以上獲得した人は8人で8位の人は111Pでした。200ポイント以上獲得した人は4人でした。
2017年
ドライバー | 取得ポイント | 優勝 | 2位 | 3位 | ラスト6レースの表彰台 |
シャルル ルクレール | 282 | 7 | 2 | 1 | 3 |
アーテム マルケロフ | 210 | 5 | 1 | 1 | 2 |
オリバー ローランド | 191 | 2 | 3 | 5 | 2 |
ルカ ギオット | 185 | 1 | 4 | 2 | 2 |
2017年は11×2の合計22レースが開催されました。100ポイント以上獲得した人は7人で7位の人は114Pでした。200ポイント以上獲得した人は7人でした。
まとめ
過去3年の結果を見てみると1位の人はだいたい250ポイントを上回ってぶっちぎりでチャンピオンシップを終えています。またチャンピオンシップ4位以上で通過する選手はだいたい8回以上少なくとも6回は表彰台に上がっています。
しかし今年は例年に増してかなり接戦になっていて75%が終わったにもかかわらず250ポイントの75%である187ポイントを超える選手はまだ誰も出ていません。また表彰台6回を超えているのは2人8回に至っているのは1人だけです。
このように今年は大逆転もあり得るので角田選手にはぜひとも大逆転して4位以内でチャンピオンシップを終えスーパーライセンスを獲得してほしいですね。
参考文献
2020 Formula 2 Championship - Wikipedia
2019 Formula 2 Championship - Wikipedia
2018 Formula 2 Championship - Wikipedia
2017 Formula 2 Championship - Wikipedia
APU(補助動力装置)とは
概要
APU とは Auxiliary Power Unit の略で日本語に翻訳すると補助動力装置といいます。旅客機の場合機体後部(おしり)についていることがほとんどで、たいていの場合、一番後ろに銀色の筒状の排気口があります。
B767 APU排気口があるのがわかる
APUの構造
エンジン部分である動力部、メインエンジンの作動やエアコンなどに使用する圧縮空気を作る負荷圧縮機、発電機に接続するためのギアボックスの3つから構成されています。ほとんどの場合小型のガスタービン(飛行機のメインエンジンと同じ構造のもの)が使われています。
APUの3つの用途
- メインエンジンを始動させる
- エンジン停止時の電力供給
- メインエンジンのバックアップ
メインエンジンを始動させる
旅客機の大きなエンジンはあまりにも大きいため自動車のようにセルモーターでは始動できません。よってAPUから圧縮空気を送ってもらうことでタービンを回してエンジンを始動させています。
エンジン停止時の電力供給
通常飛行機は駐機中メインエンジンは動いておらず、駐機中飛行機はAPUもしくは地上から電力を得ています。飛行機に搭乗したとき機体後方から「ウィーン」と音がしているのもAPUが作動しているからです。通常APUは駐機中ずっと作動していますが、JALなど一部の航空会社ではできるだけ地上電源を使い、APU作動を遅らせることで二酸化炭素排出を抑えようと努力しています。
メインエンジンのバックアップ
飛行中何らかの原因でエンジンが止まってしまったときAPUを作動させることで飛行に必要な電力を生み出すことができます。また一度停止させたエンジンもAPUから再度圧縮空気を送ることでもう一度動かすことができます。USエアウェイズ1549便不時着水事故(ハドソン川の軌跡)の時も機長は両エンジン停止後すぐにAPUを起動させ対応することで日会を軽減させました。
まとめ
普段あまり注目されることのないばかりか、騒音だったり心綺楼であったりといったことから飛行機の不安要素ともなりうるAPUですが、実際は様々な用途で縁の下の力持ちとして活躍しています。飛行機のAPU排気口は部位によってさまざまだし、いろいろな形があるので今度飛行機を見るときに注目してみてはいかがでしょうか。
参考文献
ANA.Japan - 【Captain'sトリビア ~APU(補助動力装置)について~】... | Facebook
http:// https://news.mynavi.jp/article/aero_tech-16
F2とSuper Formulaの違い
今回はF1直下のカテゴリーであるF2と日本最高峰のフォーミュラカーレースであるSuper Formula(SF)の違いについて考察します。
概要・開催国
F2
選手権はFIA世界選手権として扱われており、ヨーロッパ・中東諸国の12のサーキットで各サーキットフィーチャーレースとスプリントレースの2レース、計24レースが行われます。すべてのレースがF1のサポートレースです。
SF
JAF全日本選手権として扱われていて、日本国内の6サーキットで全7レース(鈴鹿のみ第1戦と第7戦の2レース)が行われています。
参戦数
F2
11チーム22台(1チーム2台)が参戦しています。F1直下ということもあってか、参戦するドライバーの多くが若手でF1候補です。
SF
11チームから全20台(2台体制のチームが9チームと1台体制のチームが2チーム)が参戦しています。国内最高峰のレースであるため若手からF1を経験したことのあるベテランまで多くのドライバーが参戦しています。
マシン
F2
シャシーはダラーラのF2 2018のワンメイクを採用しており、エンジンは仏 メカクローム製の3.4L V6 シングルターボエンジンのワンメイクを採用しています。
SF
シャシーはダラーラのSF19のワンメイクを採用しており、エンジンは2.0L直列4気筒でトヨタ製とホンダ製の2つから選択できます。
タイヤ
F2
ピレリのワンメイクを採用しています。タイヤの種類はハード ミディアム ソフト スーパーソフト ウェットの5種類です。
SF
横浜タイヤのワンメイクを採用しています。タイヤの種類はミディアム ソフト ウェットの3種類です。
それぞれの魅力
F2
すべてのレースがF1と同じサーキットで行われていることや、タイヤはF1と同じピレリタイヤを使っていることからF1の修行に最も適している選手権といえます。またフィーチャーレースとスプリントレースの異なった2つのルールのレースを採用したり、レース2(スプリントレース)ではリバースグリッド方式が採用されたりするなどすべてのドライバーに勝てるような工夫がされています。
SF
SFのマシンはF1の次に速いマシンと言われていて、そのスピード感が一番の魅力です。また海外からくる若手ドライバーにとってはコースを知らない、ベテランが多いなどといった不利な条件にも立ち向かうトレーニングになります。タイヤが長持ちするということや、オーバーテイクボタンがあることからファンを盛り上げるようなレースをするのも魅力です。
まとめ
SFとF2はともに将来のF1ドライバーを育てる良いカテゴリーですが、それぞれ違った育成の仕方での育成の仕方であると感じました。ドライバーの中にはSFとF2の両方に参戦するドライバーも多くいて、特に2016年にGP2(F2の前身)で優勝し2017年にSFに参戦したピエールガスリー選手は今現在もF1で大活躍しています。そう考えると昨年F2で4位という好成績を出し今年はSFに参戦するセルジオ・セッテ・カマラ選手にも期待したいです。