F2とSuper Formulaの違い
今回はF1直下のカテゴリーであるF2と日本最高峰のフォーミュラカーレースであるSuper Formula(SF)の違いについて考察します。
概要・開催国
F2
選手権はFIA世界選手権として扱われており、ヨーロッパ・中東諸国の12のサーキットで各サーキットフィーチャーレースとスプリントレースの2レース、計24レースが行われます。すべてのレースがF1のサポートレースです。
SF
JAF全日本選手権として扱われていて、日本国内の6サーキットで全7レース(鈴鹿のみ第1戦と第7戦の2レース)が行われています。
参戦数
F2
11チーム22台(1チーム2台)が参戦しています。F1直下ということもあってか、参戦するドライバーの多くが若手でF1候補です。
SF
11チームから全20台(2台体制のチームが9チームと1台体制のチームが2チーム)が参戦しています。国内最高峰のレースであるため若手からF1を経験したことのあるベテランまで多くのドライバーが参戦しています。
マシン
F2
シャシーはダラーラのF2 2018のワンメイクを採用しており、エンジンは仏 メカクローム製の3.4L V6 シングルターボエンジンのワンメイクを採用しています。
SF
シャシーはダラーラのSF19のワンメイクを採用しており、エンジンは2.0L直列4気筒でトヨタ製とホンダ製の2つから選択できます。
タイヤ
F2
ピレリのワンメイクを採用しています。タイヤの種類はハード ミディアム ソフト スーパーソフト ウェットの5種類です。
SF
横浜タイヤのワンメイクを採用しています。タイヤの種類はミディアム ソフト ウェットの3種類です。
それぞれの魅力
F2
すべてのレースがF1と同じサーキットで行われていることや、タイヤはF1と同じピレリタイヤを使っていることからF1の修行に最も適している選手権といえます。またフィーチャーレースとスプリントレースの異なった2つのルールのレースを採用したり、レース2(スプリントレース)ではリバースグリッド方式が採用されたりするなどすべてのドライバーに勝てるような工夫がされています。
SF
SFのマシンはF1の次に速いマシンと言われていて、そのスピード感が一番の魅力です。また海外からくる若手ドライバーにとってはコースを知らない、ベテランが多いなどといった不利な条件にも立ち向かうトレーニングになります。タイヤが長持ちするということや、オーバーテイクボタンがあることからファンを盛り上げるようなレースをするのも魅力です。
まとめ
SFとF2はともに将来のF1ドライバーを育てる良いカテゴリーですが、それぞれ違った育成の仕方での育成の仕方であると感じました。ドライバーの中にはSFとF2の両方に参戦するドライバーも多くいて、特に2016年にGP2(F2の前身)で優勝し2017年にSFに参戦したピエールガスリー選手は今現在もF1で大活躍しています。そう考えると昨年F2で4位という好成績を出し今年はSFに参戦するセルジオ・セッテ・カマラ選手にも期待したいです。